IT系企業に就職、現在4年目です。
今更ながら早くに取っておくべきだったな、とひしひし感じる資格をいくつか挙げていこうと思います。
今の時代に資格は必要か?
前提の話からしていきます。
結論を言ってしまうと、資格の取得は必要です。
「実際にスキルがあれば資格は不要」
「ベンダ試験は受験料が高いから受けたくない」
「みんな持っているなら取得しても差別化できないから無意味」
そんな声が聞こえてきそうです。
私見ではありますが、結論としては
資格の取得は必要、と考えています。
実際にスキルがあれば資格は不要?
べき論になってしまいますが、無いよりはあった方がいいと考えています。
ポイントを絞ってお話していきます。
- 会社の体質が古く、上司が資格を持っている
- 相手がスキルの有無を正確に測れるとは限らない
会社の体質が古く、上司が資格を持っている
体質の古い会社であれば、あなたの上司は皆資格を持っている可能性が高いです。
なぜなら資格を取ること自体が評価される時代に働いてきた方々だから。
部活動で「昔からやってきているやり方なんだ」とか言って
よく分からない練習メニューが組まれていた経験はありませんか?
それと同じようなことが会社でも起こり得る、ということ。
上司が持っているのだから必然的に取得必須になってしまいます。
同僚が資格を取っていないうちに取得できれば、上司からの評価もひと目置かれることになります。
善は急げ、とはこのことです。
相手がスキルの有無を正確に測れるとは限らない
ひとえにIT系と言ってもかなりの幅があります。
畑が違えば何のことを話しているのかハッキリ理解できない、なんてこともしばしば。
資格として持っておけば、仮に相手があなたの畑について知らなくても一定のスキルがある人として認めてくれることに繋がります。
ベンダ試験は受験料が高いから受けたくない?
まずはあなたの会社で資格取得の補助制度があるか、確認するところから始めましょう!
資格試験を受けて合格した場合、会社によっては受験料の補助とインセンティブを支払ってもらえる事があります。
もしインセンティブを出してくれる会社にいるのなら、自身の価値向上と合わせてお金も貰え、一石二鳥です。
みんな持っているなら取得しても差別化できないから無意味?
これ、自分が一番思っていたことです。
就職して、同じタイミングで勉強して皆同じ資格を取る。
何の差別化にもならないし、取得する意味とは??と思っていました。
実はその逆、持っていないことが逆に目立ってしまいます。
持っていない=マイナス評価スタート。
様々ある資格のうち、特に初級レベルの資格群において
資格を持っている=評価される ではありません。
資格を持っていない=マイナス評価 です。
皆が同じ資格を取得することで、持っていない人が悪目立ちします。
受ければ受かるような初級資格を受けなかったが為だけにマイナス評価を被る、
これは何としても避けるべきです。
IT系に就職したらまず取っておきたい資格5選
まずはこのあたりの資格を取っておくことをおすすめします。
- 基本情報技術者試験
- Cisco CCNA
- LPIC レベル1(LinuC レベル1)
- AWS ソリューションアーキテクト アソシエイト
- ITILファンデーション
共通点は「汎用性」です。
ひとつづつ見ていきましょう。
基本情報技術者試験
IT系で働くのなら、国家資格としてはここが最低ラインです。
ポイントとしては午前試験対策を早めに仕上げて、午後試験対策に学習時間を当てること。
不合格の方の大半は午後試験で落とされています。
Cisco CCNA
Cisco社が実施している、NW系で一番有名な資格。
NWの運用保守オペレータでも取得できるレベル。
大事なのは、インフラ系資格だからIT系にいる限りどこに行っても使える知識、ということ。
独学の方法としては、EXAMPRESSのテキストが分かりやすくておすすめです。
LPIC レベル1(LinuC レベル1)
CCNAと肩を並べる、Linuxの知識を問う有名資格。
Linuxを使わないITは無いだろうから、知識として覚えておくに越したことはありません。CCNA同様、IT系にいる限りどこに行っても使える知識の一角です。
LPICはパソコンさえあれば実際に触って動作を確認することが出来るので、
AWS ソリューションアーキテクト アソシエイト
おなじみAWSの下から2番目(アソシエイト)資格。通称SAA。
この範囲が分かれば、クラウドの知識は網羅できたと言っても差し支えない程度。
この中では少し難度は高め。
対策するなら黒本がおすすめ。
AWSにはクラウドプラクティショナーという下位資格があります。
そこで出題されるような基礎知識もさらってくれるため、初めてクラウド関連を学習する人にも取っ付きやすいはずです。
2021年1月に改訂されており、内容も比較的最新に近い状態です。
ITILファンデーション
ITサービスマネジメント(ITSM)について問われる資格。
ITSMのベストプラクティスをまとめた書籍群が元になっている。
開発系でなくても業務整理など、ITコンサルのような業務でも度々出てくる用語がまとまっている為学習して損はない資格。
ITILの最新版、バージョン4については
公式以外で対応している書籍はありません。(2021年6月時点)
同期に差を付けられない努力を。
2年目、3年目と年数を重ねるごとに任される業務が増え、
結果として自己学習に割ける時間が減少します。
こういってしまうと自分本位でない感じがしてあまり好きではないのですが、
取れるものは早めに取っておく、はその後の社会人人生に大きく関わってきます。
少しづつ学習を進め、早い段階で有利なポジションを取ってしまいましょう!